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Story
熊のきぐるみを身にまとい働く青年ユースケ(本間裕人)。真夏の茹だるような暑さ、同僚アッちゃん(小野まりえ)への叶わぬ片想い、通行人による理不尽な悪意に苛まれる毎日。
蓄積し鬱屈した感情はやがて、目の前に現われた高校教師・須藤(川瀬陽太)に向かって暴発し、須藤はあっけなく絶命してしまう。

それを契機に、まるで呪いのように脱げなくなった熊の着ぐるみ。
狼狽するユースケの目の前に、とつぜん拳銃を手にした謎の青年アキオ(實川阿季)が現れる。
アキオはユースケの友人でタクシー運転手のサム(メクダシ カリル)を拳銃で脅し、トランクに須藤を積め込んで、南へ向かうよう指示する。

緩やかに走り出すタクシーに乗ったならず者3人の珍道中は、こうして始まりを迎えた。

「俺のためにやってくれたんだろ?」

そう語るアキオとは何者なのか、果たしてアキオの目的とは?

アキオと須藤のあいだには、一人の少女の面影がゆらめいていた・・・。

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